■いくらなんでも頭に来た事
些細なトラブルというのは、担当建築士の「ひと言」でした。
「回転させていいですか?」
この言葉が発せられたのは次のようなシーンでした。
・分譲住宅地に申し込み、10万円入金。
・2週間以内に建築契約を結ぶか否か決定する必要あり。
・その為の間取り打ち合わせを数回実施。
・打ち合わせの無い日は自宅で必死に考えた。
・期限最終日、最後の詰めの打ち合わせで支店へ。
・かんかんがくがく、担当建築士と打ち合わせ。
・完璧ではないが、精一杯やった、なんとか出来たか・・・という時
担当建築士(二級建築士)は言いました。
・この団地では街並みの景観を揃えるため玄関の向きが決まっていた。
・先ほど調べて気が付いた。
・この間取りを「90度回転させていいか?」
「??ハァッッッ????」
瞬間、怒り新党、いや心頭。
間取りって採光、通風も考えてするでしょ?
回転させたら台無しでしょ?
寝る間も惜しんで考えて来たよ?
お前プロだよね?
なんつった?
ちょっとなットでバぐらせろ?
「この人に任せるべきでない」
「ダイワハウスは駄目だ」
「二級ですらない二流建築士だ」
あまりの怒りに血の気が引き、分譲地の申し込みを解除、縁を切りました。その時検討した分譲地の写真
この道に垂直に玄関を向けていたのを、平行になるよう回転を求められた。
その時の間取り(下写真:ダイワハウスの建築計画資料より出典)
今見ると「ひどい間取り」。。。
間取りは施主だけで考えるモノではありません。おおまかな希望を建築士に伝えて草案を出してもらいます。
その草案に対し、あーしたい、こーしたい、という希望を重ねていきます。
上図間取りも、草案をもらってから、合作しているわけですが、所々通路が狭い、動線が悪い、余計なスペースがある、など今なら判ります。
建てなくて良かった。。。
そう考えると、あの時の二流、もとい二級建築士さん、私を怒らせてくれて本当にありがとう。
当時は最悪な思いしかありませんでしたが、
そういう事を経験してレベルアップしたからこそ、今の家の間取りは住みやすい物に出来たわけなので、ダイワハウスでの出来事も良い経験だったと言えます。
そういうわけで、最後は嫌な思いをしたダイワハウスでしてが、それまでの良好な関係の中では感謝することも多々ありました。
■地域特性の情報に感謝
ダイワハウスとの接触は、家造り検討の初期の頃からでした。
まだ右も左も判らない頃、担当営業マンは色々教えてくれました。
非常にやさしい方でした。
ただ残念だったのは、上司に頭が上がらない様子だった事です。
企業文化なのでしょうが、客にわかるようでは雰囲気良くないです。
脱線しました。
担当営業マンから聞いた情報で、特に役立ったのは、地域特性です。
「ここの学区はちょっと元気が良過ぎる」
「ここの土地は地元の方でなければ勧めない」
という柔らかい表現で、住むべきでない地域を逐一教えてくれました。
担当営業マン自身が地元の出身であった為、地域の特性をよく知っていたのです。
なので「売れればいい」という邪悪なスタンスは担当営業マンにはありませんでした。
邪悪なスタンスがあったのは、その上司(店長)です。
■大阪商人のDNAをインストールされた店長
ダイワハウスの分譲地にある建売物件の中で長話しをしていた時でした。
なぜか顔を出してきた店長。
「この建売物件はどうですか?」という感じでこちらの意を聞いてくる。なぜか顔を出してきた店長。
柔らかくお断りする感じで色々お話しすると、
「なにが足りませんか?」と聞いてくる。
正直なところ、値段が高い、と言いたいけど、見えるんですね、次の言葉が。
「幾らだったらいいですか?」と言うに違いないんです。
その次も見えるんです、ーX00万円なら・・・と、もし言ったならば、
「今決めてもらえればその値段にします」と言うに違いないんです。
ダイワハウスは大阪で生まれた会社ですから、
なにわの商魂がインストールされてる感じでした。
複数社入り乱れの分譲地という場所は、他社営業を通じ情報がじゃんじゃん流れます。
「ダイワハウスは500万円も値引きする事があるらしい」と聞いた事があります。
値引きがあっても、欲しいと思える物件では無かったので、
商談なんかされたくないんですが、熱心過ぎるんですね、大阪商人魂。
■「ダイワハウスはゆっくり家造りさせてくれない」
という印象。
だからあえてダイワハウスにしたいとは思っていませんでした。
それなのに、何故ダイワハウスの分譲地に申し込みしたのか?
その理由は、
ダイワハウスは土地開発力がスゴイからです。
いい場所に分譲地を開発するんですよ、もう。。。
だから冒頭紹介した分譲地に申し込みをして検討してたのですが、
ダイワハウス側が急いでるもんだから、良い結果にならなかった訳です。
なぜダイワハウスが急ぐのか?
推測ですが、ミサワホームの営業マンが、ダイワハウスの戸建て販売部門は赤だ、とネガキャン言っていましたから、おそらく分譲地を早々に現金化し、次の投資に回さないといけない、キャッシュフローの問題があるんだろう、と考えられます。
脱線しました。
家造りは、ある程度ゆっくりやりたいものです。
ちなみに積水ハウスも決してゆっくりとは言えません。期間内にぎゅうぎゅうに詰め込んだ検討でした。モティベーションを維持するのは大変でした。大手ビルダーの弱点は検討期間の短さだと言えるでしょう。
■積水ハウスに無い良い仕様の部分がある
ダイワハウスと積水ハウスの仕様を比べると、一部ダイワハウスが優れた部分がありました。
1.軒瓦
ダイワハウスの軒瓦は陶器です。(注文住宅の標準仕様。建売は違います。)積水ハウスの軒瓦はガルバリウム鋼板です。
材料費が高いのはダイワハウスの陶器の軒瓦の方ですが、
何故、積水ハウスの軒瓦はガルバリウム鋼板なのでしょうか?
それはパッキン付きの釘の耐用年数が短いからです。
「リフォームスタジオ ニシヤマ」さんのHPには、
軒瓦はパッキン付きの釘の劣化があり打ち直しが必要だ、と書かれています。
ダイワハウスの軒瓦の写真もよーく見ると、釘が見えます。
なので、積水ハウスの考え方は次のように整理できます。
・外壁塗装、目地の補修、屋根のメンテ、を全て30年後に同時に行う。
・せっかく足場を組むなら、壁だけじゃなく屋根も同時にやろう。
・釘を打つという事は手元がくるって叩き割る可能性がどうしてもあるので、
異形物の軒瓦は金属製の方が良い。
この事に気が付いたのは積水ハウスの夢工場見学に行った時でした。メンテナンスサイクルが似通った部材を使う事で、大規模補修を一気にやるという積水ハウスの考え方は、奥が深いなぁと思いました。
2.ロック瓦
ダイワハウスはロック瓦を使います。ちなみにパナホームもロック瓦だったと思います。
積水ハウスはロック瓦じゃありません。
ロック瓦とは、地震の時に崩落しないように、台風で飛ばないようにする仕組みです。そもそも屋根瓦が何故地震の時に崩落するかと言うと、釘打ちを3段飛ばしで打っているからです。(建築基準法で飛ばして良いことになっている)
全数瓦に釘を打てば、地震の時に崩落する事は無い、というのが積水ハウスの考え方です。
また耐風性も、風速60mに耐える実験結果がある事から、わざわざコストをかけてロック瓦にしなくても良いと、積水ハウスは考えているのでしょう。
3.雷ブレーカー(避雷器)
ダイワハウスの標準仕様では、雷ブレーカー(避雷器)が付いています。
積水ハウスの標準仕様では、付いていません。我が家の雷ブレーカーは、ダイワハウスの仕様を参考にし取り入れた物です。
(上写真)
避雷器の隣にある感震遮断ユニットは、我が家のオリジナル仕様です。
ダイワハウスにも、積水ハウスにも、標準では付いていません。
より安全な住まいになるように願い採用しました。
■ダイワハウスのキャッチフレーズは「強い家を作ろう」
色々と些細な仕様を見ていくと、たしかにダイワハウスは強さを狙った仕様を採用しています。上で紹介した、軒瓦、ロック瓦、雷ブレーカー、がそれです。
しかし所々よーく積水ハウスと比較すると、積水ハウスの方が強いと思える仕様があります。
■ダイワハウスより積水ハウスの方が強い部分がある
ダイワハウスは軽量鉄骨、つまり鉄の家なんですが、建て方をよく見ると「木の家じゃないかー!」と叫びたくなる仕様ばかりです。
ダイワハウスの小屋組み(木です)
屋根の野地板を張っている部分が木です。鉄の家なのに何故木なんでしょう。
積水ハウスの小屋組み(鉄です)
積水ハウスは野地板を張る部分は鉄です。鉄の家というジャンルへのこだわりを感じます。
ダイワハウスの1階天井(木です)
訳が分からない、鉄の家なのか木の家なのか、どっちなの?と言いたくなる構造をしています。この構造では火事の時が心配です。1階で出火したら2階の床に燃え移るスピードは速いでしょう。
積水ハウスの1階天井(ALCです)
ALCとは発泡コンクリートです。ヘーベルハウスが外壁に使っている材料です。もちろん不燃材です。これなら1階で火事があっても2階の床に燃え移るスピードは遅くできます。逃げる時間に余裕がありそうです。出来る限り不燃材を使っている事にこだわりを感じます。
ダイワハウスの胴縁(木です)
ダイワハウスは石膏ボードを張る胴縁も木です。不燃材という考えは無いのでしょう。
積水ハウスの胴縁(鉄です)
積水ハウスは石膏ボードを張る胴縁は鉄です。不燃材という考えを貫いています。1階の熱が2階に逃げないよう天井断熱材もしっかり入っています。もちろん不燃材。
不燃材へのこだわりを感じます。
ダイワハウスの間仕切り(木です)
積水ハウスの間仕切り(鉄です)
このように、ダイワハウスは「強い家をつくろう」と標語を掲げていますが、木を使い過ぎて、耐火性を損なっているのが残念な所です。
積水ハウスは不燃材へのこだわりを感じます。
鉄の家の看板にこだわりを持っているのでしょう。
そういえば火災保険に入るとき、保険会社の人が、「積水ハウスは全焼する事が殆どない」と言っていたのですが、納得感があります。まぁ、全焼したほうが保険金は多いんですが。
■床下を見て判る、使い分け仕様へのこだわり
ダイワハウスの床下(グラスウールです)
グラスウールです。外壁の断熱に使っているグラスウールと同じものです。使い分ける気は無いようです。
積水ハウスの床下(ポリスチレンです)
ポリスチレン、発泡スチロール、詳しくはEPS(ビーズ法ポリスチレン)です。外壁た天井のグラスウールと異なる材料を使い分けています。
積水ハウスは床下だけは、可燃性のポリスチレンを使っています。何故でしょう。
それは、1階の床は水漏れリスクが非常に高いからです。
何故1階の床は水濡れリスクが高いか?
水場(台所、洗面、風呂、洗濯場、トイレ)が多数あるからです。
我が家も新築引っ越し早々、やっちまったのが、床水浸し事件です。
ある日の事です。
洗濯機の風呂水ポンプが外れ、床が水浸し!
床水浸しの処理後に床下に入って撮った様子
断熱材(発泡スチロール)の隙間から水が染み出ています。これなら次第に乾きます。ギリギリセーフです。
慌てて処理したから、床水浸しその物の写真が残って無いのですが、
この時、悟ったのは、床下にグラスウールは駄目ゼッタイ、という事です。
グラスウールは水濡れ厳禁です。濡れたらカビます。
極論すると、積水ハウスの2階の床はグラスウールがあるので、2階に水場を作るの良くありません。とはいえ、トイレと手洗い場くらいは妥協するしかないでしょう。たまに2階キッチンや、2階風呂を作る人がいますが、それは積水ハウスでなく他のビルダーでやる方が良いでしょう。鉄筋コンクリートとか。
脱線しましたが、
積水ハウスは不燃材を使う事にこだわりつつ、1階の床断熱だけは可燃材を妥協して使い、その代わり耐水性を持たせています。
積水ハウスは現実的リスクを良く考えています。
また脱線しますが、ミサワホームも床にグラスウールが使われています。30年も住んだら、1度や2度はバケツをひっくり返す事があるんじゃないか?グラスウールは大丈夫か?と営業マンに聞いたら、「気を付けてください」と、非常に歯切れの悪い受け答えになった事を覚えています。
ミサワホームの営業マンは判ってて誤魔化したのでしょう。
ちなみにダイワハウスの答えは「グラスウールを圧縮したオリジナル断熱材なので水を吸いにくい」という事です。
ダイワハウスにも主張はあるかもしれませんが、もう一度言います。
床下にグラスウールは駄目ゼッタイ
長く住めば水はこぼれます。覆水盆に返らず。
■まとめ
ダイワハウスの思い出は、営業マンとの関係の内は良かったですが、建築士と店長との相性が最悪でした。どこの会社でも、合う人と合わない人はいるでしょう。営業マン、建築士、店長、現場監督、らが自分の性格に合う、しかも誠実な人で揃うか、揃わないか、それは半分運ですが、営業マンとのやり取りの中で、関係者の性格を少しでも見極めていく事が大切です。
最後にダイワハウスの外観を残して終わりにします。
縁は切ったが、それだけ沢山の事をダイワハウスから学び取ったからこそ、
今回は非常に長い記事になりました。
ここまで読んで頂いてありがとうございました。
ダイワハウス外観例
ダイワハウス外壁例
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