2017年1月29日日曜日

家造りやって良かった事、花壇を作りました

買ってきた苗を花壇に植えるところ

花壇は家の工事とは別の外構工事になります。

外構工事は、
 ・家造り全体の予算から見ると5%以下くらい、
   その中でも飾り要素の占める割合は更に低い
 ・工期的にも一番最後(極端な話、居住後にやろうと思っても出来る)
 ・建築業と造園業は別の業態
といった特徴があり、家の建築工事が始まった後に検討開始したり、建築業者とは別業者で検討する例も、世の中には多々あるようです。

別記事:積水ハウスで良かった事、ベルバーンの門塀

でも書きましたが、我が家の外構工事は積水ハウスグループの「積和建設」にやってもらったので、打ち合わせや会計は一気通貫でした。別業者に依頼した場合、何が起こるのか体験していないので判りませんが、会計は間違いなく別になるでしょうから、それは色々面倒な気がします。

しかし、流行りの外構業者の売れっ子デザイナーに頼む、というのも憧れる気がします。

 ・少々面倒でも業者を変えてやるか、
 ・積水ハウスグループの一気通貫でやるか、

そこは施主の好みが別れる所でしょう。

我が家は、

 ・ベルバーンを使いたかった
 ・オーダーやお金の段取りが面倒なのは嫌
 ・庭木セレクトブックが面白かった

という理由で、積和建設の1択でした。

■「庭木セレクトブック」とは?
積水ハウスが「5本の樹」という思想でまとめた庭木セレクト集です。基本的に手間のかからない植物をセレクトしてあり、その植物と、野鳥や蝶との関係について書かれています。読むだけでも楽しい植物カタログです。

庭木セレクトブックを貰ったその日からハマってしまって、下写真のように付箋だらけになってしまいました。実家の母が植木の世話が好きな人だったから遺伝でしょうか。


この中からシンボルツリーや、幾つかの植栽を選びました。
植栽の量を多くするか、少なくするかは、悩ましい所でした。

 ・初期コストを増やして沢山植えれば入居時から綺麗で手間は少ない。
 ・初期コストを減らせば入居時の花壇は閑散とするが、除々に植えていく楽しみがある。

おそらくトータルコストはどちらでも変わらないんじゃないかと思います。
積水ハウスに払うか、ホームセンターに払うか、の違いだけでしょう。

自分の場合は、
 季節の花苗をホームセンターで買って来て自宅の花壇に植えるという生活は悪くない
と思ったので花壇は自分で育てる事にしました。

■赤い煉瓦には化粧目地がオススメ
 花壇の材料には赤い煉瓦を使いました。CGで色を確認したところ、黒い家に赤い煉瓦の雰囲気が良く合いました。すこし拘ったのは、煉瓦の目地を白い目地(化粧目地)にしてもらった所です。

これはちょっとした事ですが、結構雰囲気が変わります。

下写真は化粧目地仕上げの施工前後の比較です。
 前→後 

白い化粧目地が有ると、輪郭がぐっとシャープになり、存在感が増します。

■注意点
 あらかじめ、「目地を白くして」とオーダーしておかないと、後で目地を白くするのは難しいかもしれません。煉瓦を積む時の目地の作り方(深さ)が、化粧目地をする前提と、しない前提とで異なるからです。

■少しずつ増やす楽しみ

入居直後の、少々寂しい花壇の写真。


この空いたスペースに何を植えようかと日々考えて、ホームセンターの苗木売り場をウロウロしているわけです。男は稀かと思いきや、結構居るんです、男性で苗木売り場を見てる人。

賃貸マンションに住んでいた頃から、ベランダでプランター栽培をしていましたが、物足りない思いをしていました。プランターとは比較にならない広い花壇に少しずつ植え足して行く楽しみは戸建住宅ならではです。

家を買うなら庭や花壇が欲しい、というのが私の思いで、
妻は家事動線のいい間取りとか時短設備とか立地とか。

たったそれだけの条件に合う建売住宅が無い世の中だったので、わざわざ建てたんですが、花壇を作ったのは本当に良かったと思います。

花壇を作ること自体のコストは安いものです。
花苗に費やすコストも微々たるものです。

そこに手間暇をかけて楽しむ事が、自分にとって贅沢だなと思います。

■1年目は壮大な実験か
 実際に植えた花を紹介します。園芸の知識はゼロからなので、どの花木がどういう性質・性格を持っているのか、実際に植えてみないと判りません。あまりに手間のかかる子は、仕事の忙しさから面倒見きれないので、ある程度強い子達を探し出すのが1年目の目的です。

イソトマ:切り口から出る汁に毒があるらしいが、丈夫で壮健、花も長持ち。種が飛び散って子株が増えています。どうりで1ポット100円もしないわけです。手間いらず。


デルフィニウム:綺麗だが花は1ヶ月程度。冬季は地上部が枯れて根が生きている(宿根)らしいのだけど、いつ芽吹くやら。リピート購入するつもりあり。


ミニひまわり:大好きな花なんだけど、グンバイムシが付くわ付くわ。葉も汚くなるし。ひまわりはひまわり畑の群生具合を見に行って楽しんだ方が手軽だという事を悟る。


ヤマユリ:外構工事の中で注文したヤマユリ。原種が来るかと思いきや、なにやらちょっと違ったユリが来てしまった。コレ違うんじゃない?と問い合わせた所、品種名はヤマユリで間違いない、という事だった。やっぱり原種のヤマユリにしてくれと言えば交換してくれたかもしれないが、大輪の花が捨て難い美しさだったので、結果オーライ。今年も芽吹いてくれるといいのだけど。


テッポウユリ:お馴染みの品種、ホームセンターで購入。丈夫で安い、香りもイイ。すっかり百合のファンになってしまった。


カサブランカ:気を良くしてサカタのタネットに入会し大玉を購入。深植えする為に花壇を掘り返すのが大変だった。芽吹いてくれるといいのだけど。


スーパーベル レモンスライス:賑やかに咲きまくる生育旺盛。ナデシコの仲間。最低気温0度までとあり、越冬できるか観察中。春先の状況しだいでは、リピート購入あり。


カワラナデシコ:外構工事の中で注文したカワラナデシコ。壮健頑強、花期も長く見ごたえあり。繁殖力旺盛で、種の収穫量がスゴイ。苗ポットに巻いてみたら、芽も根も出るわ出るわ。なるほど、この根の強さに比べ地上部の華奢な感じが、大和撫子、という訳か、と納得。



キキョウ:花期が本当に短い。冬季は地上部が枯れて根が生きている(宿根)らしいので芽吹けばまた花が咲くかも。


(甘木)リンドウ:多花で花期も1ヶ月以上楽しめる。冬季は地上部が枯れて根が生きている(宿根)らしいので、春に芽吹いて次の秋にどうなるか。


ビオラ:冬の定番ビオラ、苗は安い、花期も長い、多花で賑やか、こんな都合の良い花、他にない。自分勝手には増えないので、来冬も苗をリピートするか、種から育てるか。試しに種も買ってみたが、ジフィーポットに入れろとか、植え替えろとか、やかましい事が書いてある。面倒だからバラ撒きしてみたら、一応芽は出て育っている。冬に買った苗が痛む春頃に、種から出た芽が育って咲いてくれるかどうか。


チューリップ、ムスカリ:富山のチューリップ、球根はホームセンターで超安い。調子に乗って沢山買って並べてみた。春になるのを待っている。ひょっとしたら狭すぎるかも。何事も経験々々。。。しかし春になるまで芽が出ないのも寂しいので、来年はプランターかな。


サフラン:ホームセンターで球根を売っていた。簡単に芽が出て花が咲いたが、花期が短過ぎる。花びらはナメクジの食害にもあっていたし、綺麗なんだけどイマイチ。


アンゲロニア(奥)、名前忘れた(手前):花期が長く葉色とのバランスもキレイ。冬になって枯れたので、越冬できないみたい。


コンボルブルス:初夏の短い時期だけ開花。花姿は可憐。そして伸びる伸びる。これは花壇じゃなくて地面に植えるべきだった。



■2年目に向けて
 花壇の手入れをスタートしたのは6月からだったので、まずは次の5月まで色々な苗や種を見て調べて、試してみたい。特にユリが気に入ったのと、ナデシコ類と、イソトマの生命力が素晴らしい。コンボルブルスは上手く使いこなせれば、いい下草代わりになる可能性。常緑種として、あと1つか2つくらい、キーになる種を見つかればと思います。



2017年1月28日土曜日

断熱材は不燃材が良い3 ~電線に寿命がある事を意識しているか~

「断熱材は不燃材が良い」シリーズ3回目。

前記事1:断熱材は不燃材が良い1 ~火災統計には放火が多い~

前記事2:断熱材は不燃材が良い2 ~燃焼実験を見て考える~


火事という事が起こる時、そこには何らかの火元があります。

それが何なのか、いつ何時生じるのか判らないので、断熱材は不燃材を選択すべきだというのが私の考えです。

さて、何らかの火元になり得る1つに、電線の寿命、があるのですが、

電線の寿命が火元になり得る事をご存知でしょうか?

日本電線工業会の技術資料107号

電気設備の知識と技術

によると、屋内配線で、20年~30年が寿命判断という事です。
えっ!?
と思いませんか?屋内で、強い紫外線が当たるわけでもなく、それなのに、です。

詳しい劣化のメカニズムは、
 公益社団法人、日本電気技術者協会

にて解説されていますので参考にしてください。
少々難解な所がありますが、とにかく室内の電線と言えど劣化していく事は知られている現象だという事です。

奇しくも2016年10月12日、東電の送電線ケーブル(埼玉県)が敷設35年目で火災を起こし、大きなニュースになりました。これは都市送電線ケーブルでの事故例ですが、家庭用の電力線でも同様のトラブル(火災)が起き得るという事です。

しかし、どう考えてもそれ以上の長期間、電力線の交換工事(リフォーム工事)を1度もせずに居住し続けているご家庭は多い事でしょう。

今から家を建てるほとんどの方は、30年後に電線の寿命が心配でリフォームするなんて、まず考えた事が無いと思います。

・・・
さて、参考例として我が家の電力線の配線状況を見てみたいと思います。
写真:電力線の配線状況

積水ハウスはいわゆる現代住宅なので、石膏ボードの裏側に電力線を全て隠蔽してしまいます。一応、鞘管も通してくれているので、30年後に電線だけ交換する劣化更新は可能かもしれません。(結束帯を併用していたら無理ですが・・・)

隠蔽配線は、およそ何処のビルダーでも同じ仕様だと思います。
鞘管の有無は、ビルダーによって違うと思います。

鞘管がどの程度傷んでいくのかは、検索しても情報はありませんでした。

ただ30年も時間が建つと床、クロス、照明、その他什器などだいぶ痛みが進んでいる筈なので、現実的には電力線だけでなく、全面リフォームを考える事になりそうです。

内装を丸ごとやり替えるのは大工事です。一時的な引っ越しも必要でしょう。仮住まいの費用も必要です。なかなか大変な予算計上が必要だと予想できます。


さて、ここで問題なのは、、、今から家を建てる計画をしている人の予算計画の中に、30年後の全面リフォームを前提とした資金を織り込んで計算をしている人がどれだけ居るでしょうか??

基本的に子供が家の外に旅立つものと考えた時、老後というのは、その時ある住居資産を出来うる限り長く使い続けると思います。
(働き手となる子供が家に同居してくれるなら全く別の話だと思いますが。)

つまり電線が劣化していたとしても、漏電を起こしてから、煙を吹いてから、ようやく修理をするという状況にある可能性が十分あり得ると思うんです。

そんな状況に30年後になった場合、電線の周りに可燃性の断熱材が大量にある状況というのは如何なものでしょう。

永久に使える電線というのはありません。使い続ける内にトラブルを起こすのは明白です。それが30年後か60年後かは判りませんが、いつか必ず起こる、日に日に火災発生確率が増す、大地震のようなものだと思います。


■隠蔽配線は意匠性の代償

今から30年くらい前に建った家や、またはそれ以上昔の家は、石膏ボードを貼っておらず、おそらく見える柱にコンセントが付いていて、電力線ケーブルは柱の表面や、内装の壁に露出し、天井か床に潜っていくか、壁や天井面を這って分電盤に至るような配線が良くあると思います。見た目は悪いかもしれませんが、実はメンテナンス性は良かったんですね。電線が劣化した結果、焼け焦げが生じたとしても生活空間の中なので容易に発見できます。意匠性の代償が現代住宅にはあるという事です。

では内装の表面に電力線を出すか?と言われると、うーん、と考え込んでしまい、結局は隠蔽配線を選んでしまうでしょう。

電線劣化のリスクは避けたくても避けられないのです。

■そもそも今から建てる人はリフォームの経験が少ない

今から住宅建築を考える世代の人達が育った実家が、
 ・賃貸の戸建て
 ・賃貸の集合住宅
であった場合、そもそもリフォーム工事は大家さんの監督範囲であって、居住者は電線の寿命なんて意識する筈がありません。大家さんだって意識しません。大家さんは内装が古くなってきたら借り手がつかなくなるので、リフォームする結果として、コンセントや電線も新しい物に変わる、という無意識の仕組みです。

では、
 ・親世代の持つ戸建て
 ・親世代の持つマンション
であった場合はどうでしょう。

およそリフォームというのは、計画時点から先の未来の為に行なうものなので、
今から建てようとしている人が、リフォーム工事を見たことがあるとすれば、
読者のあなたが成長する前の子供の頃ではないでしょうか。

■私自身の経験

そろそろ四十路突入が迫ってきた私の実家は、約30年前にリフォームしています。そう、私が子供の時です。知人の経験談でも、子供の頃実家をリフォームしたという話は多々耳に入ります。

■自分の家がリフォームした時、断熱材は入っていたか?

私の実家のリフォームは約30年前なので、断熱なんか入ってないです。そもそもそういう習慣が無い時代でした。人気TV番組「劇的ビフォーアフター」で登場する家々には、様々な断熱材が使われますが、住宅の構造や状況、予算に合わせた適切な材料を匠(建築士)が選んでくれているという印象です。

その中でも、結構な確率で、現場発泡ウレタン、が使われています。近年よく普及している可燃性断熱材の代表格だと思います。

■なぜ現場発泡ウレタンがウケるのか?

近年、売上を伸ばしているビルダー「桧家住宅」も現場発泡ウレタンを売りにしています。知名度の低い地方密着ビルダーでも、現場発泡ウレタン、を使う所は多々見られます。

それは何故か?
 → 現場発泡ウレタンは、容易に気密を実現できる
からです。(燃えるけど)

悪い家の代名詞である「寒い」の原因は、断熱性云々以前に隙間風と底冷えです。入居1年目の施主を満足させる為には、「暖かい」を実現しなければ、口コミが良くなりません。

例えば、私が積水ハウスと相見積もりを取った地方ビルダー(硬質発泡ウレタン採用)営業マンのネガティブキャンペーンは「鉄は寒い」でした。イライラしましたが、その営業マンはそういう口上で過去沢山の契約を実現したのでしょう。それだけ「寒い」という言葉は訴求力があるという事です。

正直なところ、積水ハウスに住んでみて、実際寒い部分もあるんですが、予め考えていた回避策(ガス暖房)が大当たりして快適に暮らせている事と、なぜ寒い仕様を一部残しているのか、という事は別記事で書く予定です。

■20年後、可燃性断熱材と配線劣化が社会問題化するのでは

これは予言になりますが、ガラスウール、ロックウール、硬質ウレタンフォーム、現場発泡ウレタン、フェノールフォーム、セルロースファイバー、等々ある断熱材の中で、不燃材はガラスウール、ロックウール、だけです。

電線の寿命で起こる火種は、ボヤを起こす程度のものですが、周辺に可燃物があれば火災に繋がるであろう事は明らかでしょう。

省エネだ、断熱だ、と言われた結果として使われた大量の可燃性断熱材は、20年後くらいから除々に、その問題を表面化させるのではないかと思います。

住宅メーカーの思い出、ミサワホーム

ミサワホームの思い出は、「」、から始まります。

「蔵のある家」というフレーズは力強い印象があり、記憶に刻み込まれていました。
TVCMも中身までは覚えていないものの、なんか素敵な感じ、という印象が焼き付いていました。

住宅展示場に始めていった時は、入り口付近にあった一条工務店にとりあえず入りましたが、
次は「」が見たい、と妻に言われてミサワホームのモデルハウスに入りました。

まだ、本当に検討を開始した頃だったので、写真を撮る習慣もなく、
ただモデルハウスの設備内装を見て、高そうだなぁ、広いなぁ、と舌を巻いていました。

だから写真ライブラリを見返しても、ミサワホームの展示場の写真があまり残っていません。
なので、文字での説明が多くなります。

■ミサワホームの基礎と床下

紹介できる写真は数少ないですが、分譲地モデルハウスの床下を紹介します。
写真1:ミサワホームモデルハウスの床下1
写真2:ミサワホームモデルハウスの床下2

ミサワホームの標準仕様は、布基礎、砂利敷きシート敷設(土間コンクリート無し)、です。

一般的には、ベタ基礎か、布基礎+土間コン、が主流だと思いますが、ミサワホームでは土間コンクリートを標準装備にしていませんでした。

理由を聞いてみると、数年で床下の湿気は無くなるという研究結果があるのだとか。

写真で見る床下の天井面にある黒いシートは、虫除け効果が染み込ませてあり、5年だったか10年だったかに1度のサイクルで床下に入って薬液を塗る工事をするのだそうです。

薬液については、イカリ消毒、と共同開発した害の少ない天然ヒノキの成分だと説明を受けました。ミサワホーム自慢のテクノロジーの1つであるようです。

薬液追加の施工法は聞いていませんが、刷毛かローカーで塗るか、ガンを持ち込んで吹き付けるか、くらいしか無いと思います。このシートの上に這って寝転がり、まともな全面塗布作業が出来るのか不安を感じた、というのが正直な感想。

■ミサワホームの蔵

冒頭で書いたように「」はミサワホームの看板商品であろうか思います。「」はミサワホームの商標なので、一般的には「スキップフロア」という呼び方があります。

1回目の訪問時、「」に期待を膨らませて見学し、『結構いいな』、と思いましたが、2回目の訪問時には『絶対無い』に変わりました。

何故なら、2回目の訪問の時、私の腰にはコルセットが巻かれていた(子供との遊び方に失敗して腰を痛めてしまった)のです。

」は天井高140cm、子供は喜んで走り回れますが、大人は中腰でかがんで入ります。

そうです、
」は痛めた腰に辛過ぎる空間だったのです

「蔵」「スキップフロア」は夢のある構造ですが、
一生涯に渡って腰を痛めない前提
だという事が子供のお陰で運悪く(良く?)判ってしまったのでした。

私の腰はその後完治しましたが、加齢と共に痛める事もあるでしょう。
そういう意味で、
『「」は絶対無い
と考えるようになりました。

■腰痛の罹患統計

上記リンクからデータ引用すると、
 「10人に1人」の高確率で腰痛を発症する。
 職業上疾病(つまり労災とか)の60%が腰痛で年間約600件発生する。
とあります。

データから考えても、やはり

『「」は絶対無い

■ミサワホームのプランニング

積水ハウスや、パナホームが色々細かい提案をしてくれたのと真逆に、ミサワホームは面白い提案は一切ありませんでした。
我々が考えた叩き台の間取りを、そのままコピペする有様でした。

我々の予算規模がミサワホームのコストに合わなかったため手抜きをされたのか、そういう業務形態なのか、判らないところです。三井ホームのように建築家に外注しているのかと思いきや、ホー
ムページには一級建築時事務所登録があると書かれています。謎です。

■ミサワホームの耐震性

非常に強い、鉄骨(具体的には積水ハウス、パナホーム、ダイワハウス)を超える頑丈さがある、という事をホームページや、技術カタログ等で胸を張っています。信者が存在するくらい頑丈です。

ただ、工場見学に行って展示を見て思ったのは、他社を過剰に弱く見せる演出が強い、という事です。


で書きましたが、真剣に比較すれば、そんなに遜色ないんですよね。

■ミサワホームの接着剤

ホームページや、技術カタログ等でも接着剤の接着力が大変強いという事に胸を張っているわけですが、ちゃんと塗られているのか、建ってしまえば判らないという疑問もあります。


に紹介しましたが、接着剤の施工状況が悪いと酷い事になるようです。
(※別記事で紹介した動画にはミサワホームとは書かれていませんが、構造を見るとミサワホームであるように見えます。)

ですがまぁ、鉄骨だってボルトが緩むかもしれないし、木造金物工法だってビスが緩むんじゃないか、って事にもなるわけなので、無駄な心配かもしれません。

また、

で書いたように、接着剤という素材その物に魅力を感じるかというと、自分の場合はそうではありませんでした。

■ミサワホームの総括

木質パネルの頑丈さは非常に素晴らしい物があります。選択肢に残らなかった理由としては、
 ・メンテナンスコストの低さをアピールするアイテムが防蟻処理くらい
 ・プランニングの手抜きから考えて、おそらく基本的な価格が高い(※)
  
  ※ミサワホームと同時に検討している他社は、積水ハウス、パナホーム、ダイワハウス、
    と伝えてあったので、その3社よりは明らかに高いのだろうと思います。

 ・鉄骨を超える耐震性(揺れ幅の小ささ)を謳うが、
   そこを大事にするならパルコン(大成建設ハウジング)の方がもっと強い
 ・鉄骨を越える耐震性があった所で、鉄骨だって実大実験で震度7に何十回も耐える。

オーバースペックな強さは魅力はありつつも、コストが高過ぎれば選べない、という事です。別の記事で書く予定ですが、パルコン(大成建設ハウジング)を検討しあきらめた時にも、同じ事を思いました。