2020年3月14日土曜日

建築過程、内装工事

前回 > 建て方工事

続いて内装工事です。
床を張っていきます
積水ハウスの1階床は、断熱材のポリスチレンフォームの上にフローリング下地板が取り付けられています。鋼製大引きにこれを乗せていくのですが、支える部分は木材になっています。なので積水ハウスの床にヒートブリッジはありません。

アンチ鉄骨情報では「鋼製大引きはヒートブリッジになる」と書かれている事があります

大引きを立てて床を張っています

壁に断熱材が入りました
断熱材の施工は見れませんでしたが、おそらく工場で「木枠+断熱材+気密シート」まで組まれた物を入荷して、現場は並べていくだけだと思います。

フローリングを張っています
下地の上に乗せています
接着剤も使っているみたいですね
この「ボンドKU917C」はコニシボンド公式HPから検索しても出てこない品物です。業務用と書かれていますから、一般市場に流通する事のないBtoB専用商品だろうと思います。そしておそらくは「エアキス(公式HP)」の為に調達している特殊品なのかもしれません。
参考記事 >「エアキスのすすめ


2階も断熱材が入りました
2階の反対側ビュー
我が家の2階には間柱がありません。1本もありません。8.5m×7m≒60㎡ぶち抜きです。外郭の耐力壁のみで支えています。写真を見直して気が付き、びっくりしました。

1階天井にも断熱材が入りました
けっこう沢山入ってますね

ダイニングの掃き出し窓の上
掘り込みカーテンBOXにしてもらいました

コンセントBOXです
実はこれ、積水ハウスの弱点です。外側の通気層とグラスウールを通してつながっているので、空気漏れが起こります。外気温が5℃近辺になると、冷気が染み込んで来るのが感じられます。

まぁ暖房の効き方に影響しない程度なので、欠陥と呼ぶ程ではないんですが、高気密派の人が見たら発狂するんじゃないかと。

別のコンセントBOX
よく見ると線に番号が書いてあります
この番号は専用線の番号です。専用線とはコンセント1口で1500W使う為の電線です。よくある2口コンセントは合わせて1500Wまでしか使えません。

例えばエアコンの線は何も言わなくても専用線にされます。

キッチンのコンセントの電力配分は施主が注文しなければなりませんが、我が家は専用線を6本キッチンに引きました。
電子レンジ、オーブントースター、電気ケトル、炊飯ジャー、が基本の4本、
残り2本はコーヒーメーカー、ホットサンドプレス、IHヒーター、など消費電力の大きい調理家電を楽しむ場合の予備です。

天井に所々ある補強板
軽天(木造で言うところの胴縁)という鉄骨用の天井下地の間に補強板があります。これは石膏ボードを張り付けた後に、間仕切りや家具の取り付けをする為の下地板です。

こうすることで、可燃材料を最小限に抑え、不燃材料メインで建物が作られます。これは積水ハウスの良い所なんですが、逆に、後から何かを取り付けようと思っても、下地が無いので取り付けられない、という弱点でもあります。

良い所と悪い所は背反する関係にあるんですね。

石膏ボードが張られました
天井の石膏ボードが赤色なのは「エアキス」用の「タイガーハイクリンボード」です。

大工さんは基本1人で黙々と仕事しています

階段が掛かりました
この階段は大工さんの手製です。数々見てきた構造現場は全て鉄製階段だったので、鉄製が標準なのだと思い込んでいましたが違いました。
打ち合わせ時の仕様確認漏れですね。
入居直後に軋みがあったので「しまった!」と思ったのですが、アフターサービスで補修してもらったら軋まなくなりました。やれやれ。


2階階段の腰壁が出来てきました
寝室の間仕切りも出来てきました
2階トイレ壁には防音材を入れてもらいました
子供部屋と大人用寝室の間にトイレがあるので、音が気になるかもしれないと相談したら、サービスでやってくれました!

1階の間仕切りも出来てきました

CAT6LANケーブルです
積水ハウスに限らず、他の建築会社でも、黙ってたらCAT5eになっちゃうのが世の中の標準です。CAT6にするだけでスループットが数十%向上しますから、やらない手はありません。これのお陰もあってかAmazon Prime Videoは非常に快適です。

そして遂にクロス屋さんが入りました

ここまで読んで頂きありがとうございました。
次は仕上げ工事、設備工事です。

2020年3月10日火曜日

建築過程、建て方工事

前回 >基礎工事

続いて建て方工事です。

敷地に足場が組まれました

構造壁を基礎に締結していきます

ダインコンクリートの厚みが良く見える角度です

1階部を組み立て中
並んでいる資材は梁だと思われます。既にピンが何本か付けられた状態なのは、おそらく工場出荷時に位置決めがされているのでしょう。現場は手順通りに組めば素早く間違いなく構造が組み上がるシステムのようです。こういう所が工業化住宅のいい所ですね。

梁が宙を舞います
吊り治具はきっちり2点吊りでした。当たり前の事なんですが、時折遭遇する工事現場で危なっかしい吊り方しているのを見る事もあるので、

ロゴプレートが貼られるスペース

内部の様子1
耐力壁、高強度耐力壁、制振装置シーカス、が見えます。

内部の様子2
作業中でも施主が見学に行くと必ず快く見せてくれます。
玄関扉が既に取り付けられており、カバーで覆われています。鉄骨に締結されているようですね。
玄関部は土間なので、ブロックで嵩上げされています。

内部の様子3
見上げると白い天井が。これは発泡コンクリート(ALC)で、2階床の下地として隙間なく敷き詰められています。遮音性に優れた素材で、2階の歩行音が1階に響かない効果があります。このALCはWiFi電波の透過性も良好です

2階まで組み上がった所
窓枠の上にだけラティス構造が見えます。今気づきました。なんでだろう。

小屋組みの完成
寄棟屋根のトラス構造が見えます。積水ハウスの屋根トラスはオール鉄骨です。一番外枠の部分だけ木を使うようですね。樋を縫い付けるのに使うんでしょうか。

外枠の木部アップ
近づいてみると結構厚みがある事が判ります。という事は構造としての役目もあるのかな。

野地板が張られました

野地板の内側から
トラスががっつり組まれており、かなり頑丈そうです。これくらい頑丈な組み方をしているから、陶器瓦を推奨できるんですね。

余談ですが、初期計画時の間取りでは、建物が凸凹した形の総二階でしたが、建築費が計画より高くなり困り果てていた所、間取りを工夫して長方形の総二階にうまく収める事ができ、100万円強のコストダウンに成功しました。
他のビルダー(地元の木造ビルダー、パナホーム)では凸凹した建物でも建築費の高騰はありませんでした。推測ですが、おそらく、屋根トラスの設計費と、入隅用の外壁材の個別製造で余分に費用が生じる影響が大きいのではないかと思います。

陶器瓦も綺麗に乗りました

ベランダ、物干し、軒天も完成
時代のトレンドはルーフバルコニーなんですが、ルーフバルコニーはどうしても水漏れリスクが生じるのが気になったので、ハンギングのベランダにしてもらいました。ハンギングなら施工ミスの心配が無く、メンテナンス忘れがあったとしても水漏れに至るリスクが極めて小さいからです。

ハンギングのベランダとは?
ハング=吊る、という意味ですが、写真のように1階天井(2階床)の梁から支持用のプレートを伸ばして取り付けるのがハンギングのベランダです。安上りな構造でもあり、防水仕様上優れた構造でもあります。また積水ハウスのイズロイエは軒の張り出しが標準で約1m程度あるので、ベランダ屋根を後付けしなくて済み、建築費を抑える効果もありました。

子供たちと見学に来ました。
この頃は脚が短くてかわいかったな。

落書きイベントです
隠れて見えなくなってしまう外壁(ダインコンクリート)の裏面に、記念の落書きを家族皆でしました。子供たちは小さすぎたので、ぐちゃぐちゃの線を描きました。大人は子供たちが大きく育つようにメッセージを描きました。


ここまで読んで頂きありがとうございました。
次は内装工事です。

2020年3月7日土曜日

建築過程、基礎工事

前回 >地盤補強工事

続いて基礎工事の様子です。
あっという間に組まれた基礎枠
地盤補強工事の4日後、あっという間でした。

真っ直ぐに伸びる中央の基礎枠
トップに置かれている孔空きメタルフレームで精度を保証しているのだそうです。
見ての通り、真っ直ぐですね。

基礎の根本の方にボルトが見えます。
このボルトがコンクリート中で引き抜き強度を発揮し、家を支えます。

基礎コーナー部に何やら不思議な金具が!
これは東日本大震災の際に基礎コーナー部が割れる被害があったそうなのですが、その対策用金物だと言っていました。

コンクリートポンプ車とミキサー車が到着

打設開始
注目ポイント! >最初に出てくる部分は捨てています。
ポンプ車のライン中に水分が残っている為、最初に出てくる部分はシャバシャバなのでしょう。しっかりしてますね!!

結構流れにくいコンクリート
かなり流れにくいです。半分くらいの高さまで流し込んでは横に移動し、続いて棒状バイブレーターをかけてコンクリートそ締め固めていきます。

ミキサー車からポンプ車に移している様子
こうやって見ると元々の固さが判ると思います。かなり低水分な練り上がりなので、強度は間違いなくありそうですが、こういうコンクリートで問題になるのは気泡が残ってしまう事です。

なにやらスクリュー状の工具が登場
注目ポイント >気泡抜き作業
スクリュー状の工具はベーススパイラルという工具で、棒状バイブレーターをかけた後に、これで型枠面を撫でると気泡が抜けて、仕上がり面が綺麗になるのだとか。ひと手間掛かってます。

養生中です
擁壁もこんな感じで養生して欲しかったなぁ~。

綺麗に仕上がりました
気泡も無く美しい仕上がりです。積水ハウスの基礎は御影石調の表面テクスチャーがありますが、これには吹き付け塗装もされています。ひと手間掛けて綺麗にしているんですね。

ここまで読んで頂きありがとうございました。
次回は建て方工事です。

2020年3月1日日曜日

建築過程、地盤補強

前回 >先行工事

続いて地盤補強工事の様子です。

まずは地鎮祭を執り行いました。施主が日中忙しい為、積水ハウスの営業マンは近所の神社へ行き神職に儀式依頼をしくれました。たしか、お神酒や祭壇へのお供え物の手配まで世話してくれて、施主は当日正装だけして来れば良いように全部段取りしてくれたのだったと思います。本当にスーパー営業マンです。お世話になりました。

滞りなく地鎮祭を終え、記念品として積水ハウスオリジナル清酒「家物語」を頂いた事は、少しばかり驚きがありました。

賞味したのは一年後くらいだったように思います。その後の建築過程と引っ越し後の忙しさのため。「家物語」はたしか本醸造酒だったので保存上の問題は無かったと思いますが、少々キツめの味だったので、料理酒に使いました。

地鎮祭に続き地盤補強工事が始まりました。我が家の敷地の土壌は粘土質で、スウェーデン式サウンディング試験で10m掘っても換算N値は5~10程度、表層1mは換算N値1程度という低い値で、地盤補強は必須でした。

積水ハウスの地盤補強工法として第一に挙がったのは鋼管杭工法で、シャークパイル工法(リンク先pdf,p.179)という積水ハウスのオリジナル鋼管杭工法でした。
積水ハウスのサステナブルレポート2017より
しかし鋼管杭工法は、杭の先端が支持層に到達している事が必須条件なので、調査した深度内に十分な強度の支持層が確認できないからには、別途大深度まで調査してからでないと鋼管杭を使う事はできません。調査費用は別途必要になるでしょう。

回避策としてタイガーパイルという特殊なソイルセメントコラム工法を適用しました。
http://www.travers.co.jp/tiger.html
トラバース社のタイガーパイル
ソイルセメントコラムは土壌との摩擦力も利用できるため、支持層まで到達しなくても高い支持力を発揮します。ただし弱点があって、地下に腐植土があった場合、セメントの硬化が不十分になり支持力を発揮できません。タイガーパイル工法は段付き鋼管をコラムの中心部に挿入することで、仮に腐植土が存在した場合でも支持力低下を最小限に抑えます。
トラバース
http://www.travers.co.jp/tiger.html
タイガーパイルは曲げても折れない
また傾斜地の軟弱地盤特有の不安要素として、地震時のせん断変形(つまり地滑り)がありますが、それに対して通常のソイルセメントコラムは全く無力だと思います。しかしタイガーパイルは鋼管挿入によって鉄筋コンクリート化され高い曲げ強度が得られるので、地震で地盤が動いた場合でも地下で折れる心配を低減できると私は期待しています。

ソイルセメントコラム工法自体は積水ハウスも節付き柱状改良工法という支持力の高いオリジナル工法を持っているのですが、傾斜地+軟弱地盤という状況から、タイガーパイル工法のメリットが上回ったと考えています。
私の居住地域の積水ハウス支店ではタイガーパイル工法は使った事がないという事でしたが、調べてもらったところ大阪方面では実績があるという事で、商取引上の問題も無くスムーズに採用できたのは幸いでした。

タイガーパイル施工の様子の動画です。
杭長3.5m、杭直径114.3mm(コラム径400)、支持力81kN/本、のタイガーパイルが20本施工されました。擁壁側の5本のみ杭長5mになっています。これは擁壁高2m分の盛土に対して地耐力を期待しない為です。
タイガーパイル工法の肝になる段付き鋼管杭は、垂直に挿入される必要があるのですが、この工法が開発された初期は人が抱きかかえて沈めていたそうです。その後装置が改良されて掘削機の軸と鋼管の軸とで同じ垂直が出るようになっています。

掘削孔の中心は治具によりきちんと決定されます。また、掘削動画から判るように、掘削軸と同じ垂直を維持したまま鋼管が把持されおり。これがショベルカーのように装置中心で旋回する事で、掘削軸のあった位置に鋼管軸が置換されます。なかなか良く考えられた装置です。

ソイルセメントコラムの施工品質は、装置のコンソール画面から管理されているようです。管理指標が表示されており、作業者はこれを見ながら工事を管理しているのだと思います。

コラム径もきちんと管理され、写真納品されています。

杭直径は間違いなく114mmあります。

間違いなく20本あります。

杭長も間違いなく3.5mあります。

ここで紹介している施工時の写真は積水ハウスの現場監督が撮影してくれたもので、このようにしっかり管理されている事を伝えてくれました。大事な部分はちゃんと見て記録を取っているんですね。

また、積水ハウスから納品された地盤説明書によると、
長期 最大鉛直力 56kN ≦ 許容鉛直支持力 81kN/本
短期 最大鉛直力 109kN ≦ 許容鉛直支持力 162kN/本
と書かれており、設計は1.4倍強の安全率を持たせているようです。

このように積水ハウスは地盤をしっかり補強できています。

実は「積水ハウス+地盤」で検索すると、
積水ハウスの地盤判定はいい加減
積水は地盤調査、改良ともに安い分、あまい
というYahoo知恵袋の投稿が存在するのですが、
我が家の記録を見ると全くそんな事は感じられません。
まったく積水ハウスに対するネガティブキャンペーンは見る度にうんざりするようないい加減な書き込みばかりです。

ここまで読んで頂きありがとうございました。
次回は基礎工事です。

次回 >基礎工事