(リンク:過去の記事)
という記事を書きましたが、「住宅用断熱材は不燃材を選ぶべき」、という持論があります。
イデキョウホーム
富士産eco断熱 断熱材燃焼比較実験動画
このような燃焼実験はイデキョウホームさんに限らず、セルロースファイバー、を使う会社では見学会イベントで好んで行われます。
かなりインパクトがあるPR方法です。
セルロースファイバーが火炎に強い動画を初めて見た時、
「セルロースファイバー最強!断熱材はコレだ!」
と思った程です。
最終的には積水ハウスの軽量鉄骨(グラスウール)に到達するのですが、
その理由をまとめておきたいと思います。
断熱材だけが住宅会社を選ぶ基準ではありませんが、参考になればと思います。
■最強とさえ思ったセルロースファイバーの否定に至る理由
セルロースファイバーには2つの施工方法があります。
湿式:(リンクYoutube)
水のスプレーで湿らせながら壁の枠内に吹き付ける。
乾式:(リンクYoutube)
壁の枠にシートをタッカー止めしてシートの中に吹き込む。
湿式を否定した理由:
大量の水分を壁の中に閉じ込める事になる。
乾燥した北米大陸ならともかく、湿気の多い日本ではおかしいと思った。
乾式を否定した理由:
タッカー止めしたシートが大地震(震度6,7レベル)の際に、
建物の変形に追従できず、大量の漏れが生じるのでないか。
飛来物による外壁の破損がありえるが、漏れ出ると復旧が難しいのでないか。
木の構造がとびきり頑丈であればOKな筈ですが、一般的な工務店のツーバイフォー仕様では難しいと思いました。
探してみれば頑丈な重量木骨構造というのは発見しましたが、
●結局ライフサイクルコスト※で積水ハウスと変わらない
(※住宅実例雑誌に載っていた予算額を参考に考えました。)
●ベタ基礎だった
(※私はベタ基礎否定派、理由の記事を書く予定)
●一般的な外壁材を使うしか無い。
(※積水ハウスの外壁材が良い理由の記事を書く予定)
という理由でNGでした。
必ず来ると判っている巨大地震と大風に余裕を持って耐え、積水ハウスのように美観が長持ちする高機能外壁材が使えて、なおかつセルロースファイバーを使うような工務店との出会いはありませんでした。どこかにあるのかもしれませんが、、、
セルロースファイバーの断熱性、防虫性、調湿性、という素晴らしい機能は魅力的過ぎましたが残念でした。
■残る選択肢は少ない
冒頭で紹介した動画では、
・セルロースファイバー
・グラスウール
・スタイロフォーム(発泡スチロール)
・現場発泡ウレタン
を同時にガスバーナーで焼いていますが、
スタイロフォームと、現場発泡ウレタンは、火炎が上方向に延焼してしまうのが良く判ります。
この動画で注目するポイントは、スタイロフォームも、現場発泡ウレタンフォームも、水平方向から着火すると上方向に火炎が延焼する様子です。(おそらくイデキョウホームさんの動画が唯一でないかと思います。)
ウレタンフォームが可燃物である事は周知の事実ですが、
一般的にウレタンフォームは難燃材として扱われます。
ウレタンフォームの火災統計では、工事中の溶接火花の引火事故が多数派です。
また、ウレタンフォームは当然燃えるが火災保険の額が低い事が燃えにくい事の証明だと主張されるビルダーさんもあります。
出典:
「リーベンホーム家造り虎の巻」
(リーベンホームさん)
私見ですが、現場発泡ウレタンフォームが防火上の脅威となる理由は、
1.2.は言葉で説明すると難しいので、次の動画を見てください。
かなりインパクトがあるPR方法です。
セルロースファイバーが火炎に強い動画を初めて見た時、
「セルロースファイバー最強!断熱材はコレだ!」
と思った程です。
最終的には積水ハウスの軽量鉄骨(グラスウール)に到達するのですが、
その理由をまとめておきたいと思います。
断熱材だけが住宅会社を選ぶ基準ではありませんが、参考になればと思います。
■最強とさえ思ったセルロースファイバーの否定に至る理由
セルロースファイバーには2つの施工方法があります。
湿式:(リンクYoutube)
水のスプレーで湿らせながら壁の枠内に吹き付ける。
乾式:(リンクYoutube)
壁の枠にシートをタッカー止めしてシートの中に吹き込む。
湿式を否定した理由:
大量の水分を壁の中に閉じ込める事になる。
乾燥した北米大陸ならともかく、湿気の多い日本ではおかしいと思った。
乾式を否定した理由:
タッカー止めしたシートが大地震(震度6,7レベル)の際に、
建物の変形に追従できず、大量の漏れが生じるのでないか。
飛来物による外壁の破損がありえるが、漏れ出ると復旧が難しいのでないか。
木の構造がとびきり頑丈であればOKな筈ですが、一般的な工務店のツーバイフォー仕様では難しいと思いました。
探してみれば頑丈な重量木骨構造というのは発見しましたが、
●結局ライフサイクルコスト※で積水ハウスと変わらない
(※住宅実例雑誌に載っていた予算額を参考に考えました。)
●ベタ基礎だった
(※私はベタ基礎否定派、理由の記事を書く予定)
●一般的な外壁材を使うしか無い。
(※積水ハウスの外壁材が良い理由の記事を書く予定)
という理由でNGでした。
必ず来ると判っている巨大地震と大風に余裕を持って耐え、積水ハウスのように美観が長持ちする高機能外壁材が使えて、なおかつセルロースファイバーを使うような工務店との出会いはありませんでした。どこかにあるのかもしれませんが、、、
セルロースファイバーの断熱性、防虫性、調湿性、という素晴らしい機能は魅力的過ぎましたが残念でした。
冒頭で紹介した動画では、
・セルロースファイバー
・グラスウール
・スタイロフォーム(発泡スチロール)
・現場発泡ウレタン
を同時にガスバーナーで焼いていますが、
スタイロフォームと、現場発泡ウレタンは、火炎が上方向に延焼してしまうのが良く判ります。
ウレタンフォームが可燃物である事は周知の事実ですが、
一般的にウレタンフォームは難燃材として扱われます。
ウレタンフォームの火災統計では、工事中の溶接火花の引火事故が多数派です。
出典:
(日本ウレタン工業会 火災問題対策委員会)また、ウレタンフォームは当然燃えるが火災保険の額が低い事が燃えにくい事の証明だと主張されるビルダーさんもあります。
出典:
「リーベンホーム家造り虎の巻」
(リーベンホームさん)
1.フラッシュオーバー
2.バックドラフト
3.不完全燃焼で生じる一酸化炭素
4.燃焼で生じるシアン化ガス
(シアン化ガス=神経性の毒ガスで、可燃性ガス)
です。1.2.は言葉で説明すると難しいので、次の動画を見てください。
Youtube:フラッシュオーバー、バックドラフトの実験
消えていた炎がパッと燃え広がるのが1.フラッシュオーバー、
充満した煙が扉を開けた瞬間爆発するのが2.バックドラフトです。
1.2.3.は、現場発泡ウレタンフォームの利点であった気密性の高さ故に生じます。
動画を見て判るように、気密性が高いという事は、家の中の酸素を容易に使い切り、一酸化炭素と可燃性ガス(煙)を充満させる事になります。
火災統計によると、不幸にも火事で亡くなられた方の死因Topは、逃げ遅れて煙を吸い込んだ事による窒息ですから、住宅建材体積の大部分を占める断熱材を可燃物にしておく事は、防火上の脅威としか考えられないのです。
以上のような理由で、「住宅用断熱材は不燃材を選ぶべき」、という持論を持つに至ります。
すると、グラスウールか、ロックウールくらいしか、もう選択肢は無くなってしまうのです。
積水ハウスが、グラスウールとロックウールを使うのは、他の断熱材の欠点が理由であり、グラスウールとロックウールは消極的に選ばれていると、私は解釈しています。
充満した煙が扉を開けた瞬間爆発するのが2.バックドラフトです。
1.2.3.は、現場発泡ウレタンフォームの利点であった気密性の高さ故に生じます。
火災統計によると、不幸にも火事で亡くなられた方の死因Topは、逃げ遅れて煙を吸い込んだ事による窒息ですから、住宅建材体積の大部分を占める断熱材を可燃物にしておく事は、防火上の脅威としか考えられないのです。
以上のような理由で、「住宅用断熱材は不燃材を選ぶべき」、という持論を持つに至ります。
すると、グラスウールか、ロックウールくらいしか、もう選択肢は無くなってしまうのです。
積水ハウスが、グラスウールとロックウールを使うのは、他の断熱材の欠点が理由であり、グラスウールとロックウールは消極的に選ばれていると、私は解釈しています。
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