ブレース破断のウソは積水ハウスを選んだ者としては是非誤解を解いておきたいネガキャンの典型例です。
■統計はウソをつく
Q.「一般的な鉄骨住宅」とは?
A.積水ハウス以外の鉄骨住宅を日本中から全部集めると?
それは仮設住宅も含むので、
破断する細いブレース構造が圧倒的主流。
という事なのです。
「積水ハウスのブレースは破断する」とは一言も言っておらず、消費者が勝手にミスリードするのを狙っています。
だから、地味にやっていると言いたい訳です。
本当の事なら堂々と名指しで悪いと言えばいいのです。
■破断したブレースを展示していたミサワホーム
ミサワホームの工場見学に行った時、破断したブレースが展示されていました。会場は写真NGでした。他にもネガキャンの展示が沢山ありました。これから建てる人は是非ミサワホームの工場見学をして展示ブースを観察して欲しいと思います。私はネガキャンに腐心している企業としての姿勢が肌に感じられました。
ミサワホームは「木質パネル接着工法」が非常に強くて良いんだという事を主張する事に余念がありませんでした。
公式技術資料でも「一般的な鉄骨住宅のブレース」が弱い事を一生懸命主張しています。
あまりに作為的な公式資料を作っているなと思ったので、引用して積水ハウスを擁護する絵を作ってみました。
(画像をクリックで拡大)
そんなオーバーテクノロジーある訳ないでしょうに!
常識的に考えて、木が鉄に対して強度1.4倍、変形量4分の1って・・・弱い仕様でわざわざ比較して・・・人を謀るのもいい加減にした方がいいでしょう。
と言いつつも、少し前までは本当の事だった、とも言えます。
例えば、ミサワホームの技術資料を読み込まれた方の記事を紹介します。
失敗しない住まいづくり 住宅メーカーのパンフレットを読み取る 制震装置編
ミサワホームの制振装置MGEOを褒めている記事です。ミサワホームの木質パネル工法は、地震による建物の変形が非常に少ない、剛な構造です。そこに制震装置MGEOを入れるわけですから、効果はテキメンという事になります。
積水ハウスがシーカスを標準搭載したのは2007年4月であると、積水ハウスの会社沿革に記録があるのに対して、ミサワホームのプレスリリースには、2004年12月からMGEOを販売しているとの記録があります。
つまり、元々ミサワホームの木質パネル工法の方が剛な建物を実現出来ていた所に、制震装置を3年も先に導入したわけなので、大差があったと言えるでしょう。
ただし2016年時点では大差ないのが絵に描いたとおりの事実です。
それなのにネガキャンは止められないようです。
結論:
2016年積水ハウスの鉄骨住宅は弱くない!
構造設計者です。
返信削除結論から言えば、両社とも過剰ともいえる程に確かな耐震性です。
そして、両社とも間違いでもないですが、正確でもないですね。
材料強度についてですが、重さあたりなら木材>鉄です。
体積あたりなら、鉄>木材です。
壁についてですが、大規模地震時はDs値(粘り)も評価しますので、ミサワさんの「1:4」の謳い文句は鉄の方が4倍も粘ります(変形しても倒壊しません)よという意味になります。
鉄筋ブレースと木質パネルを耐震壁として評価すると、最大値から鉄筋は2/3、パネルは1/3程度低下しますのであんまり変わらないというw
消費者からしてみれば、他社より強いというより、震度7を2回受けても(熊本地震)でも倒れないと謳ってくれる方が分かりやすいですし、良心的ですよね。
Bloggerの編集画面で「新しいBloggerを試す」をクリックしたところ、今まで見えてなかったコメントが見えるようになりました。
削除2年も前にコメント頂いていましたが返せませんでした。
そして大変勉強になるコメントをありがとうございました。
私も構造設計の仕事をする事がありますが、建築分野ではありません。
建築系の構造設計のお仕事をされている方からのコメントではないかとお察ししました。
熊本地震の例を引用されている件はおっしゃる通りだと思います。
人生に1度あるか無いかの震度7、それに2度も見舞われるリスクと、余震にも耐えないといけない事が、耐震等級3に込められた意味だと思います。
私が熊本地震から学んだもう一つの事は、構造としての強さ以前に、地盤リスクがあるという事です。耐震等級3にふさわしい土地、つまり硬い平地で標高も海抜数十メート程度に高く、河川からも離れていて交通の便の良い土地を入手できる確率は絶望的に低い、という事です。
地盤が悪い前提なら、大手ハウスメーカーの謳う強さに意義はあるのか?と考えを巡らせる事もあります。住宅の強さとは?安心安全とは?
理想と現実に乖離があり難しい問題だと感じています。