「木は鉄より火に強い」
と妄言を言ってるのですが、
三井ホームが実験で軽量鉄骨がバーナー火炎に5分間耐える事を示しています。
(リンク:三井ホーム)
そもそも火災で死亡する原因は煙に巻かれての窒息死だから、5分間というのは全員逃げ切らないといけない時間です。
初期消火に失敗した家の中に、それ以上居る必要は無いし、居たら窒息死あるのみです。
木造の会社はどういう訳か、角材を直火で炙って見せて「木は鉄より火に強い」などと妄言を撒き散らしていますが、火災統計(死因)を見れば、まともな主張じゃない事はすぐ判ります。
何故そんな事を言うのでしょうか?
答:「木の家は鉄の家より火災に強い」とは誰も言ってない。
一言も言っていないのです。
恐ろしいことに"印象操作"というのはこういう事で、無意識に脳内変換させられ、自分で気付かない内に「木の方が鉄より火事に強い材料なんだ」、と思い込まされている人が多い事でしょう。
何故私は騙されなかったのでしょうか??
私は、人生で4回全焼火事を見ているからだと思います。
・実家の近所の文化財が全焼
・実家の近所の小学校の同級生の家が全焼
・賃貸マンションから見える丘で2件立て続けに全焼
(写真:賃貸マンションから見えた全焼の火事)
防火上、戸建て2階住宅は、内装の壁と天井を不燃材で仕上げておく事が最も重要です。
あと、石油ストーブを使わない事も重要です。
見た目の美しい見せ梁や、板張りの天井、板張りの壁などを選ぶ人は沢山居ますが、火災時の安全を犠牲にして尚且つお金も余計に払っている事を認識した上で選んでいる人は非常に少ないのではないでしょうか。
私が積水ハウスの軽量鉄骨が良いと思った理由の内、地味な理由が内装の下地材です。
次の写真は積水ハウスの構造現場です。
積水ハウスは野縁と間仕切りが鉄製なのが判ります。
積水ハウスの軽量鉄骨は、石膏ボードの裏(特に天井)に可燃材が殆ど使われていません。
当然防火を意識した仕様です。
同じ軽量鉄骨メーカーであるダイワハウスはどうでしょうか?
次の写真はダイワハウスの構造現場です。
ダイワハウスは野縁と間仕切りが木製なのが判ります。
積水ハウスは鉄製の下地、ダイワハウスは木製の下地に、それぞれ石膏ボードをビス止めしていきます。最終的に見た目は全く同じになります。
正直に言うと、各社比較する建築計画の段階で気づいた事でなく、後から気付いた事です。
ここまで契約前に調べ尽くせる人は非常に少ないだろうと思うからこそ、こうして発信し、広く知って欲しいと思います。
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