2016年8月30日火曜日

我が家はZEHを採用しなかった、というお話

新築を計画する時、発電設備をどうするべきか、悩む人が多いと思います。

私も悩みましたが、選んだのは枯れた技術のエコジョーズでした。

・・・
高断熱住宅に、

  太陽光発電+ガス発電(エネファームなど)
 または
  大容量太陽光発電

といった設備投資を加えて、家庭で消費するエネルギー量以上の再生可能エネルギーを生産しながら生活して行くような家を、ZEH(ゼッチ、ゼロエネルギーハウス)という言葉で表現されます。

再生可能エネルギーは、エコだエコだ、と言われているんですが、家庭用に関する私の理解は、

 「エネルギーを沢山生産して、沢山消費する。」

というものです。


積水ハウスに限らず、住宅メーカーは、ZEH仕様での建築計画を推奨してきます。

これは国がそうしろと言っているからです。
噂では2020年からの新築は、ZEH仕様でないと建築確認申請が下りないんだとか。

善良な国民としては、国の方針に従ってそういう家を建築したいものですが。。。
先立つ物も重要です。

「投資額は回収できる」という宣伝がされますが、しかし売電で本当に儲かるのでしょうか?

 この話題は、他の沢山のサイトで説明が試みられていますので、
 ここでは追求しない事にします。

 それらをひと通り読んで研究した結果、2015年時点で私は次のように考えました。

 「おそらく収益性はトントンくらい、でも、
  10年後のパワコンのメンテで10数万円くらいの現金の準備が要るし、
  20年後くらいにパネルの大規模メンテで100万円を超える現金の準備が要りそう、
  台風の度に不安になるだろうし、
  初期投資費にローンの利息が乗ってくるし、
  固定資産税の見積もりを入れたらもっとマイナスになるし、
  壊れた時は純リスクだから、保険を手厚くしないといけないし、
  ・・・
  それに売電価格のしわ寄せで、再生エネ賦課金が庶民に課せられているから、
  ZEHはお金持ちだけが得するシステムに見える、そんな制度を国が作るだろうか?
  ・・・
   」

この思考で決定的だったのは、

 「お金持ちだけが得するシステムを国が制度化する筈が無い。」

という、国家政府を信用した考え方です。

むしろこの思考の方が、

 「本当にプラスになるの?」「データでは・・・」

という終わり無き思考を繰り返すよりも、簡単に腑に落ちたのでした。


・・・
でも、ZEHにしなくて本当に良かったと思うかというと、必ずしもそうではありません。

 ・熱効率なんて気にせず吹き抜けを付けて、
 ・エネファームを付けて床暖房も入れて、
 ・床暖房が効いてれば換気システムを回しっぱなしでも寒くないし空気も綺麗、
 ・売電で光熱費は実質ゼロ

そんな贅沢な家は欲しいに決まっています。

ただし、予算がプラス300万円かそれ以上は必要()だったのと、
多分長期的にロスが出る、そしてそれが明確に判明するのは退職後だから、
神経質な私の性格では、その時が来るまでずっと気にしてしまいます。
(※実際は150万円くらいでもできるが、発電量を欲張ったり、床暖房=吹き抜けでも寒くない、というような事を折角だから・・・折角だから・・・と積み重ねていくと建築費が膨らむ為)

来る日も来る日も同じ事を気にして、ストレスで死期が早まるくらいなら、

私には、枯れた技術のエコジョーズが最適だと思っています。


今のところ、エアコンの効きも良く、風通しも良く、快適に暮らしています。

エネファームの低周波騒音で隣家が裁判を起こさないかと気を揉む事もありません。


自分の性格にあった設備を選択する事が大切だと思います。


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